喘息治療の第一選択薬は吸入ステロイドです。

喘息の正体は、気管支に生じた特殊な慢性の炎症です。

その炎症を抑える薬の第一選択は年齢や重症度にかかわらず吸入ステロイドです。

 

吸入ステロイド薬はごく微量のステロイドを肺・気道にピンポイントで作用します。

 

ステロイドとはなんでしょうか?

 

ステロイドとは、副腎皮質ステロイドホルモンという副腎という臓器から分泌されるホルモンのことです。

このステロイドというのは、身体を維持するために、とても重要な働きをしています。正式には、副腎皮質ステロイドと呼ばれる成分ですまた、ステロイド は、シクロペンタヒドロフェナントレンの誘導体の有機化合物の総称としても有名です。

ステロイドは1950年代に開発されました。そのときは、皮膚科治療に革命を起こした夢の薬といわれていたのですが、その後副作用が多く報告され「依存症」という新たな病気を生む結果になってしまいました。

 一般的にステロイドと呼ばれる薬の正体は、副腎から分泌される副腎皮質ホルモンの中の糖質ステロイド(コルチゾール)を、化学的に合成したものです。働きは様々で血糖、血中コレステロールおよび中性脂肪の上昇作用、電解質バランス(ナトリウムを上げてカリウムを下げる)、骨塩量の減少作用、筋肉からのアミノ酸産生の増加、それから薬効として期待される、抗炎症、免疫抑制および抗アレルギー作用などがあります。

 

それでは、上記の吸入ステロイドで ”ごく微量” はどのような量なのでしょうか?

吸入ステロイドの量には個人差があります。

喘息の薬物治療には4つの原則があります。

1.有効な薬を有効な量使う。

2.第一選択薬は吸引ステロイド薬

3.早期介入の重要性

4.呼吸機能に基づいて薬を増減・中止・再開する。

 

もっとも重要なことは、喘息に有効な薬を選択することで、効果の乏しい薬は何種類、またどれだけ使っても喘息をコントロールすることはできません。

 

炎症を抑える作用は、吸引ステロイドより経口ステロイドのほうが強力です。

しかし、経口ステロイドは長期に使用しているとその副作用は無視できません。

効果と副作用を考えると、吸入ステロイド薬に優る喘息治療薬はありません。

 

吸入ステロイド薬は経口ステロイド薬の10分の1以下の量で同じ効果を発揮します。

経口ステロイド薬のプレドニゾロン錠5mgと、吸引ステロイド薬のフルタイド0.5mgは、ほぼ同じ効果です。

 

現在では経口ステロイドは重症のぜんそくで、吸入ステロイドではコントロールができなくなったときに使用します。

経口ステロイドの副作用には ”骨がもろくなる” ということがあります。

そのため、経口ステロイドを使用するときは、体重に則した一定量を短期間しか使わないことが原則になっています。

 

吸引ステロイドは逆に長期間使い続けると炎症が鎮静化して発作が起こりにくくなります。

ただし、使用量には注意が必要です。適量を使い続けることで効果がでるということです。

 

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